イベント名

イベントURL
http://www.overload.co.nz/
(日本語自動翻訳)
主催団体
Overload 2014 Committee
次回開催概要
「Overload 2014節」
2014年10月4日 ニュージーランド北島オークランド
会場:ABS Stadium/セルウィン高校
参加者数
5千人

イベント情報(概要)

 「Overload」はニュージーランドのアニメコンベンションで、アーティストが自分の作品を頒布することができる、コミケのような〈場〉です。イラストやコスプレのコンペも行われています。また日本のゲストをお呼びしてイラストの展示やデモンスト

レーションが行われたり、現地では日頃なかなか手に入らないアニメマンガグッズも販売されています。なによりも日本文化好きのKiwi(ニュージーランド人の通称)たちが集い、会場を盛り上げます。

主催者メッセージ

このイベントでは、日本人の同人サークルさんを大事にしています。日本から参加したいと思ったり、ニュージーランドの若い同人アーティストたちとお

友達になりたい!と思ったなら、日本語でも全く構わないので、遠慮なくご連絡下さい。

訪問記(2013年10月 Overload 2013)

 ここ数年、ソーシャルメディアの登場もあって、海外の熱狂的な日本文化ファンを知る機会が増えていることは言うまでもない。
 またマスメディアでもフランスの「ジャパン・エキスポ」をはじめとしたオタクイベントがよく取り上げられているため、日本のポップカルチャーが世界でも注目を浴びているのは、周知の事実であると思われる。
 その一方で、よく取り上げられている国は欧米やアジア諸国を中心とした国々ばかりであるという認識は皆さんの中にないだろうか。 「〈世界〉で人気の日本文化」とはいえ、まだまだ世界中の情報が日本に広まっていないのが私の認識である。
 ここではオセアニアよりニュージーランドで行われている「Overload」についてご紹介したいと思う。この記事を通じて、様々な国のオタク事情に関心を向けて頂ければ幸いである。
 昨年9月、ニュージーランドにて留学をしていた私は、オークランド大学のアニメクラブでの交流を通じてOverloadというイベントを知り、クラブのメンバーと共に参加した。
 オークランドという都市は、ニュージーランドの北島に位置し、首都ではないもののポリネシア最大の都市であり、先住民のマオリ系の人々や世界中から移民が多く住み着いている多国籍な都市である。
 そういった背景があるのだから、Overloadというオタクイベントはとても多国籍なイベントである。様々な来場者が訪れるのはもちろん、主催者メンバーも多国籍だ。
 とはいえ、「ジャパン・エキスポ」のような著名なイベントと比べると圧倒的に規模は小さい。初めて海外のイベントに参加した私にとって、「あれ、意外とこんな規模なのか…」という印象を初めに受けた。あとで聞いてみると、5000人ほどの動員数だったそうだ。
 オークランドにはArmageddon Expoという日本のアニメだけではなく、ビデオゲームやアメコミなど幅広く扱っており、来場者やコスプレイヤーもOverloadの数倍の規模を誇るイベントがある。OverloadはそのArmageddon Expoから日本のアニメやマンガの要素だけを残したものと言ってよい。
 そういう意味では、ニュージーランドにおける、日本のアニメやマンガの人気度はさほど高くはない。市内の書店に日本のマンガは沢山並んでいるけれど、Overloadに参加するほど熱狂的なファンはまだ少ないということである。
 しかし、小さな規模だからこそ、参加者と親密な距離感を感じることができると思う。
 会場にはコミケのように縦に机の列が並んでおり、現地のクリエイターたちが展示を行っていた。ジャンルは多種多様で、日本のアニメの二次創作はもちろんのこと、アメコミ風なポスターや創作コミックの頒布も行われていた。その中でも『進撃の巨人』は圧倒的な人気を誇っていたのが印象的であった。
 Overloadは小規模でありながらもゲスト招致には力を入れており、この年は国内外で有名なイラストレーター村田蓮爾さんが招かれ、ステージでは生のデモンストレーションが行われていた。
 多くの国籍の人が会場にいるからなのか、自然とクリエイターやコスプレイヤーとのやりとりが生じ、日本文化に関する話題で盛り上がる。私が日本からやってきたと知ると、彼らは目を輝かせて、日本に関する質問を投げかけてくるのだ。そこでは言語的な障壁はさして問題なかった。
 ニュージーランドという国は日本とかなり離れた距離に位置している島国であるため、日本に関する何かグッズをウェブで購入しようとしても、日本や欧米、オーストラリアからの輸入になることが多い。他の国と比べると、この国でオタクを目指すにはやや敷居が高いそうだ。
 だからこそ、日本からやってきたゲストクリエイターや一般来場者に対して、現地で暮らす彼らは俄然興味を示して迎えてくれるのかもしれない。こうしたOverloadで感じたアットホームな雰囲気は、沢山の企業が出展し、多くの参加者が集結するオタクイベントにはあまり無いような気がする。
 しかし、考えてみれば10万人、20万人集まるイベントも、最初はOverloadのような日本文化を愛する人々が集まる小さいコミュニティから始まったのである。
 国によっては、国の規模が小さい、もしくは国内の日本文化が好きなコミュニティが発達していないため、日本文化に熱い関心を向けている人は少なくはないが多くはない。その中でもOverloadのように、日本文化好きの人々で集まろう、より日本文化を知ってもらおうというといったイベント活動が有志によって行われている。
 「〈世界〉で人気の日本文化」にはこうした世界中の小さな努力のおかげで成り立っているということを私たち日本人は忘れてはならない。そうした背景にも目を向けることで、より日本文化を愛する人は増えていくのではないだろうか。

筆者:佐藤一幸(Kazuyuki Sato)

都市社会学を専攻している都内在住の大学生。主な研究のテーマは「都市の中の書体デザインと都市エスノグラフィの相互作用について」など。高校1年生の時に『魔法陣グルグル』にドハマりして以来、〈日本のオタク文化〉に興味関心を抱き始める。留学中の経験を機に、お金と暇さえあれば国外のオタクイベントに出没し、海外のギークたちと文化交流を楽しんでいる。

参加メモ

日本からの距離

成田からオークランド 直行便:約11時間
ニュージーランド北島オークランド:
http://4travel.jp/os_area_city-auckland.html
外務省 海外安全ホームページ:
http://www.anzen.mofa.go.jp/manual/auckland.html

参加するには

●基本情報
Overload Webサイト:
http://www.overload.co.nz/
自動翻訳版:
http://goo.gl/5Q7SvF
https://www.facebook.com/Overloadnz
●会場
ABS Stadium/セルウィン大学
http://www.asbstadium.co.nz/
https://goo.gl/maps/GK1F0
オークランド市街からは約10km。バスで30分ほどの距離になります。
バス、もしくはタクシーの利用をお勧めします。
●前売り券・当日券の購入が必要
入場料は約500円(5NZD)です。
事前購入も可能ですが、現地での支払いをお勧めします。
●日本からの出展について
海外からの出展も受け付けています。
出展登録ページから登録し、Overload Committeに連絡してください。
http://www.overload.co.nz/faq/
●コスプレについて
General Rulesを順守して、賢明に振る舞ってください。
http://www.overload.co.nz/faq/
コスプレコンテストに出場するには事前の登録が必要です。
http://www.overload.co.nz/wp-content/uploads/2014/05/Overload-2014-Cosplay-Competition-Registration.pdf
●Overloadについて知る
Overload FAQ(自動翻訳)
http://goo.gl/Xf1AdI
Overloadの歴史(自動翻訳)
http://goo.gl/5qs7Ji
Gallary
http://www.overload.co.nz/gallery/
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