コミケWebカタログって?
『コミケWebカタログ』-ごあいさつ-
コミックマーケットカタログ冊子版、コミックマーケットDVD-ROMカタログに続き、第3のメディアとして、このコミックマーケット83から、『コミケWebカタログ』を開始しました。
この『コミケWebカタログ』はカタログと称してはいますが、単なるカタログだけに留まらず、コミックマーケットことコミケットの参加者、コミケットに関心をもつ方を広く受け入れ、すべての皆さんを繋いでいく、情報の結節点としてのサービスを目指していきたいと考えています。
具体的には、まず当日会場に全ての参加者のみなさんに、サークル・コスプレ・企業ブースといった、コミケットにおける表現について、役立つ情報を提供していきます。一方で、初めてコミケットを知った方や、当日参加できなかった方にも、『コミケWebカタログ』を通じて、「コミケットへの参加」を体験してもらうとともに、次のコミケットへの参加者になっていただければ、と考えています。
参加者の皆さんは、冊子版・ROM版・Web版のコミケカタログを、それぞれの目的、場所、時間によってうまく使いこなして、 コミケットをより深く、より幅広く楽しんでください。
また、『コミケWebカタログ』では、コミケット当日だけでなく、開催前~当日~終了後という長期間に渡って情報提供を可能とすることで、会場外での活動の情報提供も、幅広くサポートしていきたいと考えていますし、将来的には、コミケットに留まらず広く同人文化にかかわる情報を皆さんに提供できるようにしていきたいと考えています。
コミケットは、マンガ、アニメ、ゲーム、小説及びその周辺ジャンルにおける表現手段としての同人誌その他の媒体の展示即売会として自己を規定し、ファン活動を行う人たちのためのコミュニケーションの「場」を提供してきました。可能な限りすべてを受け容れるこの「場」は、お互いの表現に寛容で自由な「場」であらねばなりません。
これは、新しいWebのメディアにおいても変わりませんし、リアルな「場」と同様に、参加者の皆さんの自主性と共に各自のモラル、マナー、常識、自覚が必要となります。そう、形は変わったとしても、コミケットが目指すもの、コミケットが受け容れるものに変わりはありません。
そして、この新しいメディアがどんな新しいムーブメントを起こしていくのか、コミケットという「場」のさらなる拡大や進化が起こるのか、皆さんともに歩んでいきたいと思います。
2012年10月4日
コミックマーケット準備会共同代表 安田かほる・筆谷芳行・市川孝一