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イベント情報(概要)
第8回 厦門国際動漫祭は、2015年8月21日から8月24日までエキスポセンターで開催されました。 43の国と地域から3166作品があつまりました。
開催期間中、116百万人民元(約20億円)の売上があり、15万人の観客が参加しました。 卓越した専門的な産業的・ITについて交流の機運がありました。
主催者メッセージ
厦門国際動漫祭は、中国の初めてのIOEA加盟動漫イベントとして、我々は中国の動漫文化を宣伝・推進することを使命にしており、今回の加盟をきっかけに世界各地の優秀な動漫文化と深く交流できることを望んでおります。さらに、世界中の優秀な動漫文化が中国に入る窓口にもなって参りたいです。
IOEA加盟のご機会をいただき、心より感謝いたします。このワールドワイドの動漫イベント連盟の一員になるができ、非常に光栄だと思います。
日本の動漫ファンの皆様、是非2016年厦門国際動漫祭にお出で下さい
訪問記 (2015年8月 第8回厦門国際動漫祭)
中国の巨大オタクイベントに参加したい! 世界にたくさんのオタ友を作るが目標のコミケファンAさんの夢をかなえるべく、今回われわれが向かったのは、中国南部の経済都市、厦門(あもい)である。
私が廈門を訪ねるのは2度目。緑が多くて、空が青くて、食べ物がおいしくて、異国情緒があり、その中にユニークな形の高層ビルがニョキニョキと立っている。3年ぶりの厦門の印象も前回と同じだった。Aさんもかなり廈門が気に入った模様である。
今回の我々が参加したオタクイベントは、8月21日~24日に開催された厦門国際動漫祭(Xiamen International Animation Festival)である。私は、2012年以来二度目の参加となった。
入場料は休日30元、平日20元。4日間で約15万人の来場者がある。私が参加したのは土曜日と日曜日。会場には午前中から、若いアニメファンを中心に多数の来場者が集まってきた。動漫祭の花、コスプレイヤーが多いのは当たり前として、日本の制服ファッション女子が多いなあというのが会場を回っていての印象だった。
会場には「コスプレ区」なるエリアがあり、その中のステージではちょうどカラオケ大会が行なわれていた。歌は日本語。観客も大きな歓声でこたえている。このエリアでアニソンやボカロの歌の知識がいちばんないのはきっと私だ。中国のオタクの知識量にはいつも脱帽なのである。
企業の出展数も多いが、目立つのは中国のアニメ制作会社のブース。中国のテレビアニメーションは子供向けのものがほとんどなので、そうしたブースは家族連れの来場者で賑わっていた。
会場を歩いていると、多数の女子が群がっているブースに出会った。後ろからのぞくと、予想通りコスプレイヤー男子のトークイベントだった。中国には、人気コスプレイヤーがたくさんいる。コスプレのプロと言ってよいだろう。とくに男子のそうしたコスプレイヤーの人気の高さはびっくりするほどなのだが、彼もそんな人気もののひとりなわけだ。
厦門国際動漫祭は、オタクイベントの地球規模のネットワークである国際オタクイベント協会(International Otaku Expo Association、IOEA)の会員メンバーである。IOEAには、2015年11月段階で26カ国・地域から51のイベントが加盟しているが、中国初の参加イベントが厦門国際動漫祭だった。会場には、IOEAの紹介パネルも展示いただいた。
今回は、主催者サイドから、ライブのできる声優&歌手を一緒に誘ってもらえないかというオファーがあり、歌手&声優の遠藤ゆりかも一緒の旅になった。
主催者から土曜朝10時という、開場まもなくのライブ時間を聞いたとき、集客を心配したのだが、まったくの杞憂だった。約500名の若者がステージ前に集まってくれ、大盛況に終わった。終演後のサイン会にも長蛇の列ができた。
会場には、彼女の声優としてのデビュー作『ダイヤのA』の吉川春乃ファンの女子も駆けつけてくれ、遠藤を感動させていた。彼女にとって初めての海外でのライブ開催地となった厦門と、厦門国際動漫祭が特別な場所になったことは間違いないだろう。
中国にはまだまだたくさんのオタクイベントが存在している。厦門国際動漫祭のような大型イベントから、小さな同人誌即売会のようなものまで、どれだけの数が存在するのか私にもちょっと想像がつかない。だが、残念なことに、上海などの一部のイベントを除き、隣国のイベントであるにもかかわらず、そこに参加している日本人はほとんどいないのが現状だ。
アニメやマンガを愛してやまないファンたちなら、そこに行きさえすれば大きな感動が待っていることは間違いない。
私は前述のIOEAの事務局長をつとめているが、中国にもIOEAの仲間のイベントがどんどん増えていけばよいなと思っている。
また、中国のオタクイベントに参加しましょう!Aさんの夢もさらに広がったようだ。
筆者:櫻井孝昌
コンテンツメディアプロデューサー、作家、デジタルハリウッド大学・大学院特任教授、国際オタクイベント協会(International Otaku Expo Association、IOEA)事務局長。世界27カ国のべ150都市以上で文化外交活動を実施していた。外務省の各種有有識者会議委員等も歴任。2009年度外務省が委嘱した「カワイイ大使」のプロデューサーもつとめていた。アニメやファッション、音楽等Japan Pop Cultureを用いた文化外交のパイオニア的存在。世界各国の日本イベントにゲストとして招かれることも多かった。『日本が好きすぎる中国人女子』『世界カワイイ革命』『アニメ文化外交』ほか著書多数。新聞、Webマガジン等での各種連載、ラジオパーソナリティ、テレビコメンテーターも。
Twitter:@sakuraitakamasa
参加メモ
日本からの距離
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中国・厦門の廈門高崎国際空港へは、成田から全日空の直行便が出ています。
その他韓国・中国での乗継便もありますので、最寄りの空港から利便性でお選び下さい。
成田空港から廈門高崎国際空港:約13時間
中国 厦門:
http://4travel.jp/os_area_city-amoy.html
都市別安全情報 厦門:
http://www.otoa.com/support/city_detail.php?area=A&country=CN&city=XMN
参加するには
- ●基本情報
- 厦門国際動漫祭(アモイ国際アニメフェスティバル)
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厦門国際動漫祭 Webサイト(中国語と英語)
http://www.cybersousa.org/
※写真一挙公開!廈門(アモイ)国際動漫祭は日本アニメのコスプレパラダイスだった
http://asianbeat.com/ja/jjj/jjj029.html - ●会場
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廈門国際会議展覧中心
http://www.xicec.com/
会場へのアクセス:
厦門はバス網が発達しているが、バスの利用は初心者には難易度が高いためタクシーを推奨する。
市内から会場まで20分ほど。
タクシーはほぼ中国語以外は通じないため、指差し会話などの本を用意することを薦める。
(Googleなどのサービスは中国では使用できないものが多いので注意)
- ●コスプレについて
- 多くの方がコスプレをしています。更衣室はありません。