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イベント情報(概要)
AFAは日本アニメを中心に、漫画やフィギュア、食文化、ファッションからハードウェア製品まで、日本の最先端のポップカルチャーを東南アジアの人々へ紹介し続けています。
AFAはファンの声をよく聞き、良質なコンテンツを擁していることから、多くの参加者を魅了しています。日本文化にまつわるブランドや製品、サービスを展開するのに最高の環境です。商談や、良識ある若い参加者たちに対するテストマーケティングの場としても活用していただけます。
イベントは物販を行う展示ブースと、コスプレやゲスト講演、新作アニメの上映会などが行われるステージ、それから東南アジア最大規模のJPOPアーティストのライブが行われるコンサートの三つの企画によって構成されています。
AFAは日本のコンテンツ所有者が東南アジアでビジネス的成功を収めるための複数国家にわたるプラットフォームとして機能し、ブランドの広報活動にも役立っています。
主催者メッセージ
2015年、シンガポール、インドネシア、タイ、そしてマレーシアで行われる14回以上のイベントを通じて、C3 AFAは東南アジアで220,000人を超える合計集客数を誇るイベントになりました。
C3 AFA Singaporeはその中心となるイベントです。
日本アニメを中心に、漫画やフィギュア、食文化、ファッションからハードウェア製品まで、C3 AFAは日本の最先端のポップカルチャーを東南アジアの人々へ紹介し続けています。
訪問記
シンガポールといえば、何をイメージする?
例えば、マーライオン。例えば、マリーナ・ベイ・サンズ。例えば、ポイ捨てすると罰金。皆さんが想像するシンガポールは、観光産業先進国としてのシンガポールであることが多いだろう。
まさしくその通りで、シンガポールは東京都23区程度の大きさであるが、自国の持つ資源(リゾート地やカジノ)を武器に世界有数の観光国家に成長した。
また、シンガポール東部に位置するチャンギ空港は世界有数のハブ空港として“ヒト”・“モノ”が集積し、それらを発信する企業が世界各国から集まっている。
2016年11月、私ともう一人のIOEAメンバーは成田空港にいた。11月25日~27日にシンガポールで開催されるAFA Singapore 2016(以下、AFASG)に訪問するためだった。
AFASGはシンガポール最大級のポップカルチャーイベントである。2016年で9回目を迎え、日本から多数のミュージシャンやクリエイタ、企業が参加する。
来場者は3日間で95,000人を数え、シンガポール国内を中心に世界から日本のポップカルチャー愛好する“ヒト”と“モノ”が集結する。
私たちは25日の深夜にシンガポール入りし、空港からタクシーでホテル移動。チャンギ空港の大きさに唖然としつつ、夜の街を駆け抜けていった。
シンガポールは赤道直下に位置する国なので、一年中高温多湿。気温は30℃を超える日が続く。11月の日本は平均気温10℃だったので、温度差異が20℃。読者の皆さんにはピンとこない温度変化だろう。ぜひ現地に行って体感してほしいものである。
AFASGの会場はSuntec Convention & Exhibition Centerと呼ばれる展示会場でショッピングモール、ビジネスエリアもある複合施設だ。
入り口は巨大なLEDが張り巡らされ、CMや展示会情報が流れている。エスカレーターを上がり、3階にある展示場がAFASGの会場である。
AFASGは展示ホールを2つ使っており、1つは即売会エリア。もう1つはライブ会場という構成であった。即売会エリアの8割は企業ブース。他にサークルブースもあり約100サークルの参加していた。
企業ブースは日本の企業が大半。日本で販売しているグッズやCDをそのままシンガポールに持ってきて販売していた。
中でもキヤノンが展開していたコスプレ写真撮影が人気。
本格的な機材でブースの中はあたかもスタジオ。きれいに、可愛く、かっこよく、はたまた面白く撮影してもらおうと現地の参加者が列を作っていた。
サークルブースで頒布されているジャンルや人気の傾向は日本と大差ないように思える。
ただ、シンガポールは日本のような同人誌頒布というより、グッズ(キーホルダー、バッジ、マグネット等)を頒布するサークルが多くみられた。
本やイラストレーションを頒布するサークルもあったがほとんどがグッズも頒布しており、本やイラストレーションのみの頒布は全体の30パーセント程度。シンガポールはグッズ文化なのだ。
即売会エリアにはミニステージも作られており、アイドルのパフォーマンスやキャラクターPRタイムなどが開催されていた。
会期最終日にはピコ太郎が登場し、来場者が彼のパフォーマンスを真似していたのが印象的だった。
ライブ会場は一歩入っただけなのに、外との圧倒的な温度差に驚かされる。グッと温度が上がるのだ。これがシンガポールオタクの“熱”なのだろうか。
始まる前からボルテージはすでに最高潮。各々が好きな出演者のライブTシャツを着て、サイリウムを振っていた。
日本と変わらぬ光景だ。ライブがはじまると、日本のミュージシャンとシンガポールのファンが一体となってライブを作り、楽しんでいた。これは音楽を通じた国際交流、と言っていいだろう。
コスプレイヤーも多数来場しており、会場内外には日本でもお馴染みのキャラクターがシンガポールの世界に舞い降りていた。
更衣室はないので、彼らは自宅、もしくホテルから着替えて電車・車で会場にやってくる。
AFASGはあたかも日本がシンガポールに移動してきたのではないか、と思うぐらい、日本のポップカルチャー達がそこにあった。
私はAFASGを通じて、シンガポールを中心とする東南アジアの人たちが日本をどれだけ好きなのかを教えてもらった気がする。
シンガポールのオタクイベントは益々成長し、国内のみならず、国外からもたくさんの“ヒト”・“モノ”が集積されていくことであろう。
今後、シンガポールがオタクイベントの“ハブ”となって、集積し発信していく国になるかもしれない。シンガポールは私たちが注視していくべき国の一つなのである。
参加メモ
日本からの距離
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シンガポールのチャンギ空港へは、東京・中部・関西をはじめ日本の多くの空港からJAL/ANAをはじめとした航空会社の直行便が運行されています。
その他、アジア系航空会社の乗継便も多数あります。スケジュールと予算に応じてお選び下さい。
羽田空港からチャンギ空港:約7時間
外務省海外安全ホームページ シンガポール:
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo.asp?id=5#ad-image-0
参加するには
- ●基本情報
- AFA Singapore webサイト:
http://www.animefestival.asia/ - ●会場
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Suntec Convention & Exhibition Center
https://www.suntecsingapore.com/
チャンギ空港からタクシーで約1時間です。
電車はEsplanade駅から会場まで徒歩3分、Promenade駅から徒歩5分です。
チャンギ空港からはPaya Lever駅で乗り換えです。 - ●入場料
- 13シンガポールドル(約1,050円)/1日
- ●コスプレについて
- 更衣室はありません。コスプレをする参加者は自宅やホテルで着替えて参加しています。