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Anime Central

イベントURL
http://www.acen.org/
主催団体
Midwest Animation Promotion Society
次回開催概要
アメリカ・シカゴ
2019年5月中旬予定
参加者数
32000人

イベント情報(概要)

米国中西部最大のアニメ・マンガコンベンション「アニメセントラル」は長年ACenという名称で親しまれています。ACenはアジアや関連するアメリカのアニメ・マンガ愛好者が集まり、文化やファン活動を祝う場所です。

アニメ・マンガ・ゲーム・音楽そして文化などの探索を通してACenは家族連れにも優しい安全でなおかつ独特な環境において様々な年代や文化背景の方々楽しめるようなイベント運営を目標としています。

Anime Central訪問記

アメリカは複数の地域に別れるが、南北に流れる大河のミシシッピー沿いを中西部と呼ぶ。
シカゴやデトロイト、カンザスシティやインディアナポリスなど複数の大都市を含む地域だが、何よりも全米三番目に大きい都市であるシカゴの存在感は抜き出ている。

そのシカゴで20年前からアニメイベントが開催されているのはご存知であろうか。

「アニメ・セントラル」は全米でもっとも活発な空港の一つ、オヘア空港のすぐ脇のドナルド・E・スチーブン・コンベンション・センターで開催されているファンイベントだ。1998年から始まり、その後のほとんどの開催は同会場で行われてきた。
実は筆者は在米当時、アニメ・セントラルの最初二回に参加している。
1200人前後の小さなアニメイベントも今や33000人弱が参加する全米第6位のアニメイベントにまで成長した。 初回から規模は大きくなったとは言え、ファンが生み出すイベント会場全体を取り巻く熱気はまったく変わっていない。

シカゴの中心からは車で45分ほど離れた会場であるが、ドナルド・E・スチーブン・コンベンション・センターはシカゴ西部の住宅街や商店街に囲まれている。鉄道の駅がすぐ近くにあるのでアクセスが非常に楽だ。
空港のすぐ隣なので空路で赴く人によっては絶好の場所と言えるだろう。またコンベンションセンターは隣接しているホテルと通路でつながっているのでホテルから会場への移動は天候に左右されにくい。

今年は5月18日から20日まで開催された。今回は夜に小ぶりの雨が降った以外は天候に恵まれたが、気温は10度まで下がる日もあった。
5月のシカゴと言えばかなりの陽気に恵まれることもあるが、稀に雪が降ることもある。服装については天気予報を確認したうえで準備したい。

アニメ・セントラルはシカゴで開催が始まった当時から映画『ブルース・ブラザーズ』にちなんだマスコットがおり、黒スーツとサングラスをはめた女の子のペアのイラストやシルエットが会場中で見かけることができる。

3万人イベントとなると開催当日、参加者全員が受け取らねばならない参加証を入手するために長蛇の列が出来るが、アニメ・セントラルでは木曜日の午後から受け渡しが始まっている。
開催前日の到着できるならばぜひともこの便利な窓口を使おう。アニメ・セントラルはドナルド・E・スチーブン・コンベンション・センターの各設備だけではなく、いくつものホテルの広間も活用している。
随所に参加証を確認する係員が居るからイベントを楽しむならば参加登録は必須だ。なお、イベントへの参加登録は開催前にネットで可能である。申し込みが早ければその分だけ割引もあるので使わない手はない。

参加登録カウンターのすぐ隣に展示ホールへの入り口がある。
企業の出展ブースやアニメグッズの小売店、他のファンイベントの広報窓口や個人出展者が並ぶアーチスト・アレーなる同人コーナー、そして国内外から参加するゲストのサイン会の会場も総てこの一箇所にまとまっている。

とにかく展示ホールは巨大で、ここを簡単に巡るだけでも簡単に一時間以上掛かるであろう。出展者の多さが圧倒的でゆっくりそれぞれのブースを物色したいのならば数時間があっという間に経過すると思った方が良い。
開催期間中の入れ替えはないので、企業ブースを見てから一休止して個人出展者を見て回るなど間を入れて楽しもう。

アメリカ最大のイベントの一つだけあって、20弱の企業は出展でかなりの力を入れている。
無量配布物や販売促進企画、会場限定商品もあるので色々確認したい。
一般小売ブースは130以上あり、そのほとんどがアニメ・マンガのソフト、関連商品、食品、もしくはコスプレグッズだが、中には掘り出し物が販売しているので油断できない。
アニメ、マンガ、ゲームに留まらず洋画やSF商品も販売しており、レトロ好きであればきっと面白い発見があるだろう。またアメリカならではグッズやオリジナル商品もあるので現地の感性を知る良い機会でもある。

個人が自前の創作物を絵や同人誌、アクセサリーとして販売しているアーチスト・アレーはアメリカの創作物の最先端の一つだ。
アニメ・セントラルには個人出展スペースが180前後ほどあった。
北米のイベントではかなり多い部類に入る。複数のスペースを活用していたり、企業ブースに出展している本格的な個人出展者もいれば、複数の作家が同じスペースを共有しているケースもある。
作風も多種多様で日本からの参加者と見間違うような絵柄の人もいれば、日本の作品をアメリカ独自のテイストで再解釈している人もたくさんいる。
二次創作からオリジナルまで色々展開しているのでじっくり見て回るのをお勧めする。

アニメ・セントラルに限った話ではないだが、日本で話題沸騰中のアニメやキャラクターの二次創作がビックリするほど多い。日本のコンテンツの伝心力とネットによる波及速度の速さを見せ付けられるばかりだ。
アメリカのファンイベントはお互いのイベントに出席して、一般参加者に自分のイベントの広報活動しているのが一般的である。

ネットを通して近隣の地域にどんなイベントがあるかを知ることは容易だが、ファンイベント会場には主催者が参加しているので直接色々質問できるのがありがたい。
コスプレイヤーやクリエーターならば参加の手順やイベントの傾向を尋ねることが出来る上に、もし興味があればスタッフ参加について質問できる。何よりも色々なファンイベントの主催者と対話できる良い機会だ。
他のイベントに比べるとアニメ・セントラルにはたくさんのファンイベント主催者が来ているのはそれだけアニメ・セントラルの存在感が大きい現われと言えるだろう。

開会式に参加すれば多くの業界人ゲストが並ぶ光景が楽しめる。アニメ・セントラルにはなんと在シカゴ日本国総領事館から総領事自らが参加していた。
日本のコンテンツを経て日本への関心が高いことを日本政府も認めている証拠と言えるのかもしれない。

日本からはアニメーターや声優、マンガ家などの一ダースほどゲストして参加しており、中でも目玉だったのはマンガ家でアニメのスタッフも何度も勤めた園田健一さんの参加だ。
なんと園田さんはアニメ・セントラル初回の1998年、10回目の2008年、そして20回目の2018年と三度目参加だ。しかも来年のアニメ・セントラルにあわせてアニメ短編の制作を発表した。
『ガンスミス・キャッツ』、『ライディング・ビーン』など園田さんはシカゴを舞台にした作品を何度も発表しているが、今回はそのシカゴで新作を発表する予定だそうだ。

北米からも二ダースほどの声優やイラストレーター、業界人が招聘されていたのに加え、台湾とフィリピンからもイラストレーターが参加していた。
お二人とも一見すると日本で一般的な絵柄の持ち主である。日本アニメ・マンガの作風が海外で広く浸透し、逆にまた海外へと展開しているのが体感できる。

金曜日の午前中に開催される開会式を境にアニメ・セントラルは本格化する。ここから閉会式が執り行われる日曜の午後までほぼ24時間色々な催し物が展開するのだ。
アニメの上映会やゲーム大会はファンイベントでは定番だが、なんと言ってもパネル・ディスカッションだろう。大小の会議室で開催される講演会だが、ゲストへの質疑応答もあればファン自らが色々な作品やジャンルを語るのも多い。
題材はアニメ、マンガ、ゲーム、コスプレ、ファン活動や創作行為、業界談義や日本文化考証などが目白押しだが、なかでも人気高いのがライブドローイング。イラストレーターやアニメーター、マンガ家が観客が注視する最中、即興で絵を描く光景にたくさんの方々が関心を示す。

筆者は同人誌文化や日本での表現規制問題を題材の講演会を行った。両方とも非常に多くの参加者が来場し、活発な議論ができたのを心より感謝したい。

この他にもコンサートやダンス・パーティがたくさん開催されるが、アニメ・セントラル参加者の間ではコスプレがとにかく人気だ。
日本に比べると北米は一般参加者によるコスプレイヤー比率が高いが、アニメ・セントラルはずば抜けて高い。参加者の1/3以上がコスプレしているお祭り騒ぎだ。
同一の作品をコスプレイヤーが多いということで撮影会が盛んである。これが驚くほど充実している。


軽く並べると日本の作品では『進撃の巨人』、『黒執事』、『ボクのヒーローアカデミア』、『デジモン』、CLAMP作品系、『ダンガンロンパ』、『コードギアス』、『名探偵コナン』、『ドラゴンボール』、『FGO』、『ファイナルファンタジー』、『ファイヤーエンブレム』、『攻殻機動隊』、『ラブライブ』、『まどかマギカ』、『アイドルマスター』、『犬夜叉』、『.hack』などなど新旧様々な作品が並ぶが他にも『悪魔城ドラキュラ』、『ダークソウル』などゲームもあった。アメリカオリジナルの日本アニメ風作品『RWBY』に加え、DC作品系、ディズニー及びドリームワークス系、『ドクター・フー』など欧米の作品も並ぶ。更には『アサシン クリード』、「ブリザード作品系」、『ボーダーランズ』、『フォールアウト』、『オーバーウォッチ』などゲームのコスプレイヤーの撮影会に加えYouTuber系などまで告知されている。

まさしくファンイベントならでは楽しいカオスぶりと言えよう。

なお、展示ホールに中世ファンタジーや日本のラーメン屋の軒先、学校教室などを再現したコーナーがある。これはコスプレイヤーなどが撮影するのに都合の良い背景としてわざわざ用意されているのだ。美術さんよろしくそんな情景を用意するアニメ・セントラルのスタッフに敬服したい。

アニメ・セントラルが終わってもシカゴには魅力的な観光名所がたくさんある。『ブルース・ブラザーズ』や『フレンチコネクション』で登場した場面を見るだけではなく、シカゴ名物のシカゴピザやホットドッグを満喫しよう。
鉄道とバスが完備されているので、車がなくともたくさんの観光名所を楽しむことを出来る。

筆者としてはアニメ・セントラルはぜひともお勧めしたいファンイベントの一つだ。

筆者:兼光ダニエル真

1972年生まれ、東京出身の翻訳家。IOEA主席広報代表

日本の経済学者の父と合衆国ミネソタ州出身の母の間に誕生。ミネソタ大学東アジア学部卒。デビューは1989年だが、英訳翻訳活動は1996年から本格化。マンガ・アニメなどの翻訳を多数手がける。
新劇場版ヱヴァ・龍の歯医者の他、ブラックラグーンや宇宙戦艦ヤマト2199の翻訳・監修・制作にも参加。
90年代から2000年代にかけて、当時立ち上がった初期アメリカアニメイベントの多くに参加した。

参加メモ

日本からの距離

飛行機で約12時間前後

都市の紹介

シカゴは現在、米国の人口で3番目に大きな都市であり、首都圏では900万人以上の人口を抱えています。毎年3400万人の観光客が街を訪れ、世界中に多くの姉妹都市があり、そのうちの1つは大阪府です。
シカゴの日本総領事館は日本に関する旅行サービスと文化情報を提供しています。シカゴ植物園には日本庭園、三湘園、有名な盆栽コレクションがあります。

シカゴでは、日本の文化的なアウトレットに加えて、非常に活気のある演劇、音楽、スポーツ、食べ物の場を提供しています。 それはSecond CityとI.Oの本拠地です。
コメディ劇団; 数多くの交響曲、ジャズアンサンブル、インディーズバンド、ヒップホップグループ、クラブなど。
メジャーリーグのスポーツチームの配列。 地上のあらゆる文化から素晴らしい料理を提供するレストランを提供しています。

海外安全ホームページ

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_221.html
シカゴの項目を参照

参加するには

●基本情報
全日チケットで50-70ドル(予約時期による)
●参考サイト
https://www.acen.org/registrations/registration-info/
全日チケットで50-70ドル(予約時期による)
●会場名
Hyatt Regency O’Hare and the Donald E. Stephens Convention Center
●コスプレについて
https://www.acen.org/about-us/acen-rules/
ルール参照
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