HINODE POWER JAPAN

イベントURL
http://hinode.asia/
主催団体
JAPAN HOUSEグループ
次回開催概要
ロシア・モスクワ
2019年3月または4月末予定
参加者数
27800人

イベント情報(概要)

日本大使館も後援する、ロシア最大の「日本文化フェスティバル」。アニメ・ゲームのみならず、幅広いジャンルの日本文化を紹介しています。

「ワールドコスプレサミット」のロシア代表大会も行われます。

主催者メッセージ

HINODE POWER JAPANはロシアモスクワで毎年春に開催している日本の文化を紹介するフェスティバルです。

コスプレ、アニメなどのサブカルチャーを始め、墨絵、日本舞踊、茶道、三味線などのクラシカルなカルチャー、日本の企業の商品販売など日本好きなロシア人のためのものがここではそろっています。
日本人のアーティストによるライブや日本文化のワークショップなどをロシア国内の日本文化イベントとして高い認知度があると自負しております。

2018年度は日露政府間での「ロシアと日本の相互交流年」、その公式イベントとしての役目を担い、と今年は例年以上の注目をされました。
モスクワで長年、日本の文化を紹介してきた実績から、これからも日本の文化をロシアの方に知ってもらい、楽しんでいただけるようなイベントを作っていきたいと思っております。

訪問記

あなたは「ロシアに行ってみよう!」と思ったことがありますか?正直なところ、私は去年まで一度も思ったことがありませんでした。

しかしその昨年ロシアのキャラクターが出てくるアニメにハマり、「ロシアに行ってみよう!」と思い立った私。

VISAの申請をすべくロシア大使館を訪れたり、行った時に多少は読めないと困るだろうとロシア文字に挑戦したものの、慣れ親しんだ英語のアルファベットがむしろ混乱を招き、学習に大変な時間を要したり…。
思わぬ苦労をすることになりましたが、ついにロシアの地を踏んだ時の感動はひとしおでした。

さて今回はブース出展のため、観光客だった去年とは違いロシアの方とコミュニケーションを取らなくてはなりません。
少々緊張して到着したところ、なんと同じ同人ブース内に日本人留学生さんたちのブースが!

笑顔で「何か困ったことがあったら言ってくださいね」と言っていただき、一安心。皆さん毎年このイベントのお手伝いをしているそうで、来場者に日本の縁日のようなミニゲームを楽しんでいただいているそうです。

設営が終わり、ついに開場!会場内で一番大きなブースは任天堂さんの試遊台が立ち並ぶスペース、続いて相撲や剣道などの体験ができるブース。他はフィギュアなどのアニメグッズ、日本の化粧品などの小物を販売しているお店や、日本食のブースなどがありました。
しかし会場内で目立つのはやっぱりコスプレイヤーさん!特にこのイベントでは「世界コスプレサミット」のロシア決勝が行われるということで、気合の入ったコスプレイヤーさんの姿をたくさん見る事ができました。

ちなみにコスプレイヤーさんではない(と思う)のですが、ブース内にも気になるコスチュームの方が!

どうやらカップから煙の出るカクテルを販売しているようなのですが、ブースの雰囲気から販売員さんの装いまで含めてとっても素敵!

他にも光るドリンクを「科学者の実験施設」風のブースで販売していたり、「海賊が売りさばいている戦利品」風のアクセサリー屋さんなど、売り子さん含めて世界観を大切にしているブースがいくつかあって、お客さんも売り子さん自身も楽しんで参加しているようでした。


そしてステージイベント!日本からのゲストをメインに組まれたステージではライブドローイングやライブが行われていましたが、一部のファンはサイリウムを持ってオタ芸をしていました!周りの人もつられて手を挙げてみたりと楽しそうに応援する姿も。

会場内で日本の文化や日本語などを学べるワークショップが開催されているそうで、時折「こんにちわ!」「がんばれー!」「ありがとう!」など日本語での声援も聞こえていました。

二日間行われたイベントの合間に街に出た際は、ロシアの人々の優しさに触れることができました。
私たちが普段当たり前に浮かべている「愛想笑い」という文化を持たない彼らは、日本人からすると一見怒っているように感じられることもありますが、道を聞いたり注文したりと話を聞いてくれた最後に「スパシーバ!(ありがとう)」と一言付け加えるだけで、突然満面の笑みを浮かべてくれることが多いのです。

会場にはもちろん日本の文化に興味のある方がたくさん訪れていましたが、会場外でも色々なシーンで話しかけられることがありました。
中でもたくさんの人に褒められたのが「日本食」について!欧米旅行の際はパンだらけの食事に辟易してしまう私も、水気の多いロシア料理(ボルシチや水餃子、イクラのクレープ!)は大好きなので、もしかしてロシア人と日本人の味覚は近いものがあるのかも知れませんね。

HINODE POWER JAPANは「日本文化」全体を広く伝えるイベントです。でも来場者のほとんどがアニメやマンガのファンで、渡したマンガを嬉しそうに持って帰ってくれました。遠いと思っていたロシアで、こんな風に日本のオタクが受け入れてもらえていることがとても嬉しかったです。

ところでイベントから一ヶ月経った今でもたまに口ずさんでしまう曲があります。それはHINODE POWER JAPANのテーマソング(と思しき謎の曲)…。メインステージでイベントがはじまる前に毎回流れるあの曲、とても中毒性があるので訪れた際にはぜひ耳を傾けてみてくださいね!


♪コンニチーワー ヒノデサーン コンニチーワー ヒノデサーン…

筆者:いずみ紫

IOEAサポートメンバー。
フリーのシナリオライターで、主にゲーム会社で広報企画や謎解きゲームなどを作成している。一時期アメリカに住んでいたこともあり、海外向けのイベントを担当する機会も多い。
コスプレは見るのも着るのも作るのも大好き。
最近の趣味は、海外のオタクに出会って色々な話をするために、様々な言語を学ぶこと。

参加メモ

日本からの距離

直行便は、成田空港からドモジェドヴォ空港まで、日本航空またはアエロフロートで10時間半。
乗り継ぎは、日本から距離の近い韓国や、深夜帯でも空港が機能しているドバイ乗り継ぎが楽。
乗り継ぎの場合は、シェレメチボ空港への到着となることもある。

都市の紹介

ロシアの首都であり、政治の中心地。日本との時差は-6時間。
イベントが開催される4月でも最低気温は一桁になることが多いため、コートなどが必須。 http://www.arukikata.co.jp/city/MOW/

海外安全ホームページ

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_178.html

参加するには

●基本情報
日本からのサークル申し込み、コスプレ参加(チケット購入)については、日本窓口(イ・エヌ・インターナショナル)へお問い合わせください。

http://hinode.asia/japan(日本語サイト)
●参考サイト
ロシア(極東の一部を除く)は事前にビザの申請が必要なため東京・札幌・函館・大阪・新潟いずれかの在日ロシア領事部へ申請と受け取りの2回(平日の午前中)訪問する必要がある。
時間や距離の都合で難しい場合は、専門の業者に委託した方が安上がりな場合もある。

ロシアビザセンター:
http://visa.d2.r-cms.jp/
●会場名
全ロシア国際経済博覧達成センター
●会場サイト
http://vdnh.ru/
●コスプレについて
基本情報に記載。
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