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イベント情報(概要)
情熱の大会は、毎年、パリ郊外の2か所で、同人スペースとカンファレンススペースを開催しています。
サークルスペースは作品展示スペースとしても、またライブペインティングのスペースとしても使用することができます。
コスプレについてもコンクールや撮影会が実施されます。
来場者へのアクティビティとして、ステージ上でのゲーム大会や、カラオケ、漫画の読書コーナーや、フィギュアのファンのための専用スペースなどがあります。
イベント情報(概要)
情熱の大会は、毎年、パリ郊外の2か所で、同人スペースとカンファレンススペースを開催しています。
情熱の大会の目的は、来場者にアニメや漫画の裏の裏までを見てもらうことです。
アニメーション業界に関するカンファレンスが多数開催されており、また、あらゆる分野のアーティストが前面に押し出されたものとなっています。
情熱の大会では、40ほどのサークルスペースがあり、スタンドのスペースと食事が提供されます。
スペースでは作品展示スペースとしても、またライブペインティングのスペースとしても使用することができます。
さらに、カンファレンスでは、アニメ・漫画業界のプロフェッショナルによるプレゼンテーションがあり、また、アニメの制作や制作会社の変遷の歴史についての展示などをおこなっています。
コスプレについてもコンクールや撮影会が実施されます。
来場者へのアクティビティとして、ステージ上でのゲーム大会や、カラオケ、漫画の読書コーナーや、フィギュアのファンのための専用スペースなどがあります。
2018年は850人の来場者があり、情熱の大会は、将来にわたってアニメ・漫画への情熱を共有しつつ、続けていきたいと考えています。
訪問記
フランスのアニメ・漫画イベントというと、多くの方は、Japan Expoを思い浮かべると思う。
日本から、芸能人や、アニメ監督がゲストで呼ばれたりといったニュースが取り上げられたりすることも多い。
しかし、実は、他にも大小様々なイベントがフランス各地で行われている。
情熱の大会(CONVENTION JONETSU)はそんな中の一つ。
パリ郊外のブール=ラ=レーヌ(Bourg-la-Reine)市にて行われ、今回(2018年4月)で3回目という、まだでき立てのイベント。来場者は1,000人に満たないという小さい規模ではあるものの、Japan Expoのような大規模なイベントとは趣が異なり、非常に手作り感のあるアットホームなイベントである。
Jpan Expoは、漫画やアニメ、ゲームの販売や紹介がベースであるものの、日本の文化全般、例えば、着物や武道、食べ物などなど、ありとあらゆる日本のコンテンツが集まっている。
Japan Expoでは、漫画やアニメには興味がないが、日本食を食べたい、和服や着物を試着してみたいから来場するといったような参加者も多い。
他方、情熱の大会は、アニメ・漫画にのみスポットをあてている。
そういう理由で、フランスでも濃い人達が集まってくる、非常に興味深いイベントである。
パネルセッション
日本のアニメーターさんをゲストに呼んでのトーク&インタビューから、フランスでの漫画製作についてといったパネルセッションをもうけたりと、研究熱心。
プレゼンテーション
アニメーションの製作についてのプレゼンテーション。日本・フランスのアニメスタジオの協力を得ているというのもあり、非常に内容が濃密。
■アニメーションの作成についての解説ボード
プリプロダクションや第二原画の説明であったり、ストーリーボードやタイムシートの書き方など、
アニメの制作工程について、日本でもあまり知ることができないような情報が展示されている
■日本のアニメスタジオの変遷
どこのスタジオからの系譜かが、時系列で展示されている。
同人スペース
3回目となる今回は、およそ35サークルの出展。
会場の広さとしては、PiO(大田区産業プラザPiO)1階の半分ぐらいといったところ。
壁なども使い、自分の作成したポスターであったりを展示したりするところが多い。
日本ほど多くなく、イラストであったり、なんとトレス台を持ち込んでの自作アニメーションの制作を手掛ける人などもいる。
2次創作とオリジナルの比率でいうと、3:7ぐらい。どっちとわけている人も少なく、2次創作もオリジナルも(さらに、作品のチャンポンみたいなのも)あったりする。
作り手は他のサークルの本をみたり買ったりというのはあまりなく、自分のスペースにてイラストを描いていたり、仲間内でおしゃべりしていたりというのが多い。
欧州の他のイベントにもいえることかもしれないが、「たくさんの人にみてもらいたい、また、他の人の作品をみたい」というよりも「自分の作品を発表したい」という
気持ちが強いからであろう。
会場のエントランスには、各サークルの頒布物が一覧で見られるようになっている。なお、冊子によるカタログといったものは存在しない。
会場外(誰でも見られる箇所)に向けて、サークル毎のイラスト(ポスター)が展示されている。
食事
他のイベントにないものとして、運営メンバーによる昼食のサービスというのがある。
前日にバゲットやトマト、ツナ缶やレタスを搬入し、当日、運営メンバーが手作りするという。
そして実際に安い! しかも、サークル参加者向けには、事前に昼に何を食べたいか注文をとって、サークルスペースまで届けてくれるという手の込みよう!
■前日準備の様子。同人誌ではなく食材の前日搬入!
■当日のメニュー(上からメイン、ドリンク、チョコバー、茶・コーヒー)。とても安い!
フランスでは、日本の漫画やアニメが人気で……と言われるが、実際どのようなものか。 サークル参加や来場者として参加し、彼らと会話してみて、実際にみえてくることもたくさんあると思う。
筆者:toq-mitz
IOEAサポーター。
2008~2009 年、フランス(パリ) に滞在。アニメや漫画、同人などオタコンテンツがどれだけ人気なのかを現地で調査。
現在は、フランス他、世界各地に同人作品を広める活動や、イベントへのクリエイター招待のためのエージェントや、作品の翻訳マネージメントなどを手がける。
コミケなど日本の同人誌即売会では、サークルLaMuetteにて、海外のクリエイターやビジネスを行っている方へインタビューを行い、まとめた同人誌の頒布を行っている。
(Twitter: @toq-mitz)
参加メモ
日本からの距離
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・日本からパリ
羽田・成田・関西空港より、JAL・ANA・Air Franceによるパリ、シャルル・ド・ゴール空港までの直行便あり。
アジア・ヨーロッパ各国乗換でのアクセスも可能。
・パリから会場
RER B線 ブール=ラ=レーヌ駅下車、徒歩5分
(パリ中心部から20~30分、シャルル・ド・ゴール空港から約1時間)
都市の紹介
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ブール・ラ・レーヌ市:
wikipedia
パリ市(観光局サイト):
https://ja.parisinfo.com/
海外安全ホームページ
参加するには
- ●基本情報
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・一般参加
5ユーロ(食事付きは10ユーロ)
2日通しの場合10ユーロ(食事付きは20ユーロ)
会場窓口での購入可。
・サークル出展料
机1台+入場券 2名まで: 40ユーロ
机2台+入場券 3名まで: 70ユーロ
追加入場券: 一人あたり10ユーロ
(2日間通しでの出展となります)
※出展希望の場合は、イベントURLよりお問い合わせください。
※サークル申込が多い場合は、事前審査あり。 - ●参考サイト
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https://www.jonetsu.fr/
https://twitter.com/JonetsuConv
(サークル参加希望の場合、直接お問い合わせください。) - ●会場名
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レ=コロンヌ / ラゴレーヌ (Les Colonnes / L'Agoreine)
住所:51 Boulevard du Marechal Joffre, 92340 Bourg-La-Reine - ●コスプレについて
- 可 更衣室あり。