	イベントURL http://www.enelsofa.com/ 主催団体 Click On Design 次回開催概要コロンビア・ボゴタ未定参加者数 203000人

SOFA

イベントURL: http://www.enelsofa.com/
主催団体: Click On Design
次回開催概要: コロンビア・ボゴタ
未定
参加者数: 203000人

イベント情報
訪問記
参加メモ
ギャラリー

イベント情報（概要）

SOFA(Salon del Ocio y la Fantasia)はコロンビアの首都ボゴタで毎年行われているマンガ、アニメ、ゲーム、コスプレを中心としたイベントです。

2009年からはじまり、毎年規模を拡大、現在では15万人以上もの観客を動員するイベントとなっています。

訪問記

コロンビアのイベント、SOFAについて知ったのは本当に偶然だった。
　ブラジル・サンパウロからロンドンへ向かう途中、飛行機の時間変更の影響で、コロンビア首都ボゴタで10時間以上のトランジットタイムが発生してしまったのである。
　くやしいので現地のオタク事情を知りたい……と伝手を辿って出会ったのが、SOFAの主催者サンチャゴ氏である。毎年10月に行われているSOFAは15万人以上動員するイベントで、10年以上続いているのだという。
　そんな規模のイベントがあるとは……やはり世界は広い。そもそもコロンビア、有名なものの周囲に行ったことのある人が全然いないので、どんなイベントなのか想像もつかない。
　だったら……行くしかない。ということで、僕はDJとしてメインステージのゲストを務めることになった。

SOFA 2018

プレゼンテーション

2018年のSOFAは5日間に渡って開催された。会場はCORFERIASというボゴタ最大のエキシビジョンセンターである。各展示会場が独立した建物になっているのが特徴で、SOFAはその全エリアを貸し切って開催されている。
各建物の間は屋外広場になっていて、屋台なども出ている。印象としては、展示会場というよりは広い公園のような感覚である。とにかく開放的でリラックス感がある。
で、このイベント、非常に独特で……「なんでもある」のだ。「アニメの公式ブース」「同人誌即売会」「コンサート」「ゲーム」「eスポーツ大会」「コスプレコンテスト」「アニソンカラオケコーナー」……このへんまではまあ、普通なのだが。（全部あるのは珍しいが）
「ピエロの登場するサーカステント」やら「屋内BMXのコース」やら「ラジコンレース会場」果てには「コスプレカートレース」など……およそ、ありとあらゆる娯楽コンテンツがてんこ盛りなのである。
さらに面白いのは客層。子供が多い。
チケット代は物価に対して決して安くないのだが、子供たちはお小遣いをがんばって貯めて遊びに来るらしい。
その上、平日の昼には、制服姿の小学生が先生の引率つきでうろうろしていたりする。
聞いてみると「あれは遠足です」という。なんと遠足として、このSOFAに来るのはボゴタ市民的には定番らしい。……すごい。日本で言うと遠足でコミケ行く感じですよ、これ。
また、特にオタク感のない男女がデートで来たりもするらしい。
日本人でいうと、夏祭りとか、花火大会に出かける感じなんだろうか。その際、「せっかくだしコスプレでもしようか」となるらしく、これは浴衣を着る感じ……？
なんとも不思議なイベントである。
話を聞いてみると、最初は小さなオタクイベントだったのが、どんどん大きくなって、その過程で何も拒まずに楽しそうなものをどんどん取り込んだ結果、こうなったのではないかと推測された。このあたり、コロンビア人の陽気さと適当さが出ている気がする。

標高が高い

ボゴタの街は綺麗だし、人は親切だし、食べ物は美味しい。なんの問題もない……わけではなかった。
なんだか調子が悪い。頭が痛く、息がすぐ上がる。ずっと「本番前は風邪をひかない」と思っていたのだが、そろそろトシか……と言っていたら、原因はそうではなかった。
「高山病」である。
ボゴタの標高は2640メートル。富士山でいうと七合目あたり。空気が薄いのだ。マラソン選手が高地トレーニングに来たりする場所なのである。このあたり、SOFAを訪問される人は注意されたし、である。（薬なんかもあるとのこと）
僕自身のステージは最終日だったため、その間に体を慣らすことが出来てラッキーだった。
さて、そんなトラブルを乗り越えての本番。現地のファンたちは非常にアツい。このあたり、やはり、ラテンアメリカである。
会場の端なので最初は人が少なかったのだが、あっというまに人が集まってくる。
おかげさまで、1時間のアニソンDJステージは非常に盛り上がった。高山病初日だったら心臓がやばかったなあ……と、後から気付いた。
これは世界中どこに行っても感じることがだが、やっぱりとにかく「愛」がすごい。
南米はまさに地球の裏側なのだが、同じものを好きだという強さの前には距離など関係ないのだ。
日本のクリエイターは一度どこか海外イベントに遊びにいってほしいと思う。