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イベント情報(概要)
キャラエキスポはシンガポールにて2015年6月に初めて開催された新しいイベントです。世界で広く愛されているアニメ・漫画・ゲーム・カードゲーム・コスプレなどの日本のコンテンツの作り手とアジアのファンがもっと深く理解し合うため
のイベントとなることを目指しています。
また、いままで青年層が中心であったアニメ・マンガ系イベントから、より若い年代にもファンになってもらうよう違った切り口でのイベントに発展していこうとしています。
主催者メッセージ
東南アジアにおける日本の漫画、アニメ、ゲームそしてコスプレファンにとって2015年は楽しみなイベントがもう1つあります。日本に関するコンテンツの裏舞台を支える人々やチームにスポットライトを当てることを目的としたCharaExpo2015です。
高く期待されたCharaExpoの2015年6月20日と21日に行われました。キャラクターデザイナの渡辺明夫氏、声優の堀川 りょう氏、アニソン歌手の黒崎 真音氏、そして漫画家の高橋陽一氏など数多くのアニメ業界のビッグネームが集まりました。CharaExpoはまた、シンガポールで初となる新日本プロレスリングを開催しました。
日本やシンガポール、東南アジア地域からの出
展に加え、CharaExpoは最終的に16,324人の動員数となりました。
私たちは出展者・参加した方々から圧倒的な好評価をもらう事が出来たので、次回2016年もCharaExpoを開催する予定でいます。イベントがより大きく、そして誰にとっても楽しめるイベントになるよう期待しています。またお会いしましょう!
CharaExpo実行委員会
幹事 株式会社ブシロード
代表取締役社長 木谷高明
訪問記(2015年6月 CharaExpo 2015)
2015年6月、シンガポールに、日本から世界にさまざまなOTAKU文化を発信する企業が集結する。そんな話を聞き、世界中のOTAKUと友達になりたいという夢を持った、コミケファンのAさんと向かったのが「キャラエキスポ(CharaExpo)」だった。今年が初開催となるイベントである。
6月のシンガポールは天気が読めないということだったが、6月20日、21日の開催両日ともに好天に恵まれた。新しいOTAKU文化発信基地の門出を祝うような晴天である。
シンガポールへの日本からのゲートウェイ、チャンギ国際空港からMRTで一駅の会場「シンガポール・エキスポ」に入って目をひくのは、カードゲームをファンたちが楽しむスペースの圧倒的な広さだ。世界各地のOTAKUイベントには必ずと言ってよいほどあるコーナーだが、ここまで広いエリアが設置されているのを見るのは、筆者の経験でも初めてのことである。それだけ日本のカードゲームがシンガポールで愛されているということなのだろう。
カードゲームをしている世界のOTAKUたちの真剣な眼差しはどこに行っても変わらない。世界にはいろいろな国があり、お互いが理解し合うことはいつの日かできるのだろうかとさえ思うことがあるけれど、それでもこうしたシンプルな”同じものが好き”という共通の文化を持った若者たちが作る将来は、地球にとって大きな希望だと思うのだ。
世界の数々のOTAKUイベントに参加してきた筆者だが、今回初めて見る光景もあった。それはプロレスのリング。新日本プロレスの選手たちによる、プロレスの試合が行なわれたのだ。
筆者もリングのすぐ横で、熱戦を取材させてもらった。
少年時代にプロレスのテレビ中継に夢中だった筆者だが、本格的なプロレスの試合を観るのは初めてのこと。プロレス楽しい! 改めて、感動させてもらった。
自分の目の前にリングから選手が投げ出されてくる瞬間を見てみたいと少年時代にテレビ越しに思ったものだったが、長い年月を経てその夢がシンガポールで実現した! これもまた、第二次ジャポニスムとも言える、日本文化が世界で熱く愛されている21世紀の状況だからこそなのだろう。
試合を盛り上げるファンたちの声援もすごかった。みんなで数字をカウントしたり、選手の名前をコールしたり。ここに日本のプロレスファンがいれば、“俺たちと同じだ”ときっと思っただろう。
リングサイドでは、熱心なプロレスファンでもある、アニメソング・シンガーとしてのゲスト出演者、黒崎真音さんも熱く応援していた。
キャラエキスポには、漫画家、声優、アニソンシンガーなど多数の豪華ゲストも出演した。
筆者は、メキシコのJ’Festでも一緒だったBACK-ONのミニライブを観ることができた。観客の熱い盛り上がりを観るたびに、国境を超える音楽の力を改めて感じる。
私が文化外交活動を本格的に始めた2008年ごろは、こうした世界のOTAKUイベントに出て行く日本人のアーティスト、クリエイターの数は、いまとは比べものにならないほど少なかった。
だが、そうしたパイオニア精神にあふれたアーティスト、クリエイターたちと、現地のOTAKUイベントの主催者、ファンたちが世界中で作り上げてきた信頼関係の輪が、いまこうして大きな花を咲かせつつあるのだろう。
今後は家族層にも楽しんでもらえるようなイベントになるよう頑張っていきたいと主催者は語る。いま、シンガポールに「キャラエキスポ」という新たなOTAKUイベントが誕生したことを心より祝福したいし、応援していきたいと思う。
筆者:櫻井孝昌
コンテンツメディアプロデューサー、作家、デジタルハリウッド大学・大学院特任教授、国際オタクイベント協会 (International Otaku Expo Association、IOEA)事務局長。世界27カ国のべ140都市以上で文化外交活動を実施中。 外務省の各種有有識者会議委員等も歴任。2009年度外務省が委嘱した「カワイイ大使」のプロデューサーもつとめる。 アニメやファッション、音楽等Japan Pop Cultureを用いた文化外交のパイオニア的存在。世界各国の日本イベントに ゲストとして招かれることも多い。『日本が好きすぎる中国人女子』『世界カワイイ革命』『アニメ文化外交』ほか 著書多数。新聞、Webマガジン等での各種連載、ラジオパーソナリティ、テレビコメンテーターも。
ツイッターでも海外情報発信中
http://twitter.com/sakuraitakamasa/
参加メモ
日本からの距離
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シンガポールのチャンギ空港へは、東京・中部・関西をはじめ日本の多くの空港からJAL/ANAをはじめとした航空会社の直行便が運行されています。
その他、アジア系航空会社の乗継便も多数あります。スケジュールと予算に応じてお選び下さい。 - 羽田空港からチャンギ空港:約7時間
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外務省海外安全ホームページ シンガポール:
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo.asp?id=5#ad-image-0
参加するには
- ●基本情報
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CharaExpo(キャラエキスポ)Webサイト:
http://chara-expo.com/ - ●会場
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シンガポール エキスポセンター
http://singaporeexpo.com.sg/
会場は、チャンギ空港からそばにあるエキスポセンターです。
空港から地下鉄で数駅のところにあるEXPO駅から徒歩1分にあります。
市内からは、途中1回の乗り換えがあります。(EXPO駅から市内への直行電車はありません) - ●前売り券、当日券の購入が必要です
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前売り券:6シンガポールドル
当日券:8シンガポールドル
12歳以下の児童は無料で入場できます。
- ●コスプレについて
- 更衣室はありませんが、多くのコスプレイヤーが自宅からコスプレで参加しています。
- ●CharaExpoについて知る
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CharaExpo2015 キャプテン翼、高橋陽一先生のトークショーに荻野賢次郎選手が出演!
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/albirexs/article/641
参加されたプロレスラー・真壁選手のブログ
http://ameblo.jp/sweetsmakabe/entry-12043657951.html