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イベント情報(概要)
Japan Expoは2000年に初めて開催されたフェスティバルです。第1回Japan Expoでは僅か3,200人の来場者数でしたが、その後大きく成長し2013年第14回Japan Expoには23万を上回る来場者数を記録しました。
開催当初は日本の漫画、アニメ、コスプレなど主にポップカルチャーを中心とした内容でしたが、今ではファッションや伝統文化と幅広く紹介するフェスティバルとなりました。
来年2014年には15周年を迎えるJapan Expoです
が、7月パリ近郊にて開催のJapan Expo以外にもJapan Expo Sud(フランス・マルセイユ)、Japan Expo Centre(フランス中部)、Japan Expo Belgium(ベルギー・ブリュッセル)、Japan Expo US(アメリカ、カリフォルニア州サンタクララ)の各地で開催されています。
今、海外の至る所で注目を浴びているJエンターティメントを扱うJapan Expoは日本ファンにとってなくてはならないフェスティバルです!
主催者メッセージ
Japan Expoは15年前に日本ファンのフランス人によって作られたフェスティバルです。
私たちは日本を知れば知るほど、日本の文化の持つ創造的で多角的な面を人々に紹介したいと思うようになりました。なぜなら西洋では日本に対する熱い思いをファン同士で共有する為に、コスプレ又は同人誌めいたものからセミプロによる雑誌創刊など様々な手法を用いていました。
つまりそこには常に日本への熱狂的とも呼べる強い関心があったのです。この思いが基盤となり、現在でもJapan Expoは創造性を持つ人々の交流の場となっています。
それはファンサークルの集いを第一の理由として
挙げるJapan Expoの来場者のコメントにも見て取れます。これはJapan Expoのファンと日本のコンベンションとの大きな共通点であるともいえるでしょう。
お陰様でJapan Expoに日本から参加する企業や組織団体は136%増と年々増加傾向にあります。この結果は我々にとっても誇らしいと同時に大変喜ばしいことでもあります。
文化や言葉の壁を越え、共通の思いを持つ者同士が交流するJapan Expo。これはJapan Expoが、日本人と西洋人の交流の場として機能していることの表れではないでしょうか。
訪問記(2013年7月 JapanExpo 14th)
2013年に15周年を迎えた、パリのジャパン・エキスポは、世界にあまたある日本ポップカルチャー紹介イベントのなかで、日本国内でもっとも知られた存在だろう。その規模は20万人を超える、フランス人のためのフランス人による日本紹介イベントなのである。
2013年は、コミケを愛してやまない、世界のオタクと友だちになることを夢見るAさんと一緒に参加した。
Aさんのような日本人がもっと増えることを、私は著書や講演などでつね日頃から言い続けている。かつての私のように、海外の人たちの日本愛にひとつひとつ感動するAさんと一緒に行動することは、私にも大変刺激になった。
私が初めてジャパン・エキスポに参加したのは2008年のことだった。当時は現在の半分ほどの規模だったが、それでも参加者から受ける圧倒的な日本に対する関心と愛情には度肝を抜かれたものだった。ジャパン・エキスポの熱気の噂は耳にしていたが、百聞は一見にしかずとはまさにこのことだった。
会場に文字通り満ち溢れた、たくさんのコスプレイヤーたち。彼らは終始笑顔を浮かべ、会場中いたるところが即席の撮影大会になっている。
さらに驚いたのは、ロリータファッションや制服ファッションといった、ザ原宿カルチャーを着た女子たちの数の多さだった。
写真を撮らせてもらいながら、自然に「カワイイ!」という日本語が漏れると、彼女たちはこちらがびっくりするほど喜んでくれる。同行したフランス人の友人に理由を聞くと、
「櫻井さんが本物の日本人だからですよ。日本人にカワイイのお墨付きをもらったようなものですから」
と言われた。
「日本人になりたい!」
とさえ叫ぶ女子もいた。
それから5年。その間に私は、2009年、2010年、2012年とジャパン・エキスポに参加し、2009年、2010年はゲストとしてステージにも立った。私がプロデューサーをつとめたカワイイ大使(2009年度。外務省による委嘱)を同行したり、著名なアニメ監督やビジュアル系人気アーティストといっしょに参加したりもした。
その間、動員数はうなぎ上りに増えていき、出展する日本企業も、参加する日本人アーティストなどゲストの数も増えていった。
日本人が本当に増えた!
これが何と言っても、最近のジャパン・エキスポの会場での一番の感想である。
だが、変わらないものもある。
それは、ジャパン・エキスポが、アニメやマンガ、コスプレ、ファッション、J POPといったポップカルチャーだけでなく、伝統文化を含めた日本文化全体をフランスに紹介しようとしている精神だ。
私が、文化外交活動を本格的に開始した2008年ごろから、霞が関の有識者会議などに出席するたびに重ねて主張してきたことは、伝統文化とポップカルチャーの普及は二律背反しないということだ。
「アニメやマンガを好きになる人はアニメやマンガが好きなのであって、日本を好きになるわけではない。だから、文化外交には伝統文化でのぞむべきだ」
これが、かつての霞が関の文化外交に関する主張だった。だが、それは明らかに間違っている。
日本のマンガやアニメのなかに、いかに日本の文化が過去から現在まで息づいているか、それを紹介しているか、オタクなみなさんなら誰しもがわかっていることだ。
ポップカルチャーに蓋をして文化外交活動を行なうことは、伝統文化の紹介自体にも自分で自分の首を絞めるようなものなのである。
日本を好きになってもらうことが、文化外交の精神なら、その入り口は広ければ広いほうがよいのだ。
「日本はものづくりや伝統を大事にする。だからこそ、アニメやマンガのような、日本にしかないものを作れるのだ」
海外の日本ファンはみなそう口にする。
「日本人より日本のクリエイティブの精神を理解しているんですね」
同行したAさんが、そう感想を語ってくれた。
ジャパン・エキスポは、日本人が忘れかけていた、気づいてこなかった、日本の本質を日本人自身にも教えてくれるイベントであり続けるだろう。
筆者:櫻井孝昌
25カ国のべ123都市で文化外交活動中。
著書「日本が好きすぎる中国人女子」(PHP新書)「世界カワイイ革命」(PHP新書)「アニメ文化外交」(ちくま新書)他多数。
The Japan News、アジアンビート、毎日ウイークリー連載中。
Twitter:@sakuraitakamasa
参加メモ
日本からの距離
- フランス・パリまで直行便にて約11時間
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フランス・パリ:
http://4travel.jp/os_area_city-paris.html
外務省海外渡航情報 フランス:
http://www.anzen.mofa.go.jp/manual/france.html
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo.asp?id=170
参加するには
- ●基本情報
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ジャパン・エキスポ 日本語案内サイト:
http://nihongo.japan-expo.com/index.php
開催時間と料金(日本語):
http://nihongo.japan-expo.com/art-466-en-horaires_et_tarifs.html - ●会場
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パリ・ノールヴィルパント展示会会場
Parc des Expositions de Paris-Nord-Villepinte
https://plus.google.com/111194265267402390465/about?gl=jp&hl=ja
会場へのアクセス(日本語):
http://nihongo.japan-expo.com/art-710-en-acces_au_festival.html - ●前売り券・当日券の購入が必要
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前売り券はクレジットカードを利用して決済可能
http://nihongo.japan-expo.com/art-466-en-horaires_et_tarifs.html
(海外チケットに不慣れな方は当日券でのご入場をお勧めします)
※当日券は売り切れる可能性がありますので早めの訪問をお勧めします。ご了承ください。 - ●コスプレについて
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当日現場での更衣室はございますが、多くの方がホテルからコスプレのまま移動・参加されております。
JapanExpo会期中はパリ市内の至るところでコスプレイヤーを見ることができます。 - ●JapanExpoについて知る
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日本語のサイトが充実しているイベントですが、すべての情報はこちらの英語・フランス語サイトに掲載されています。
渡航前にはこちらも確認して下さい。
http://www.japan-expo.com/en/