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イベント情報(概要)
ニコニコ超会議は、登録会員数4000万人を超える「ニコニコ動画(通称:ニコ動、ニコニコ)」のすべて(だいたい)を地上に再現するニコニコ最大のイベントです。
前回の超会議4では2日間でのべ15万1115人が来場し、インターネット上で視聴した人の数は794万495人にのぼりました。ニコニコ動画内のク
リエイターの発表の場というだけでなく、大学・研究機関・企業・政党・大相撲など知恵を凝らした幅広い展示・公演が行われています。
また、年1度の「ニコニコ超会議」から、国を飛び出して開催する「ニコニコ国会議」、地方で巡業開催される「ニコニコ町会議」など、様々な派生イベントが開催されています。
訪問記(2015年4月 ニコニコ超会議 2015)
文化外交活動を通して世界のオタクたちとさまざまな出会いを重ねてきた7年半。その主要な舞台となってきたのが、このWorld Otaku Netで紹介してきたような、世界各地のOTAKUイベントである。そんな文化外交の旅の、ここ2年ほどのいちばんの道連れ、コミケファンのAさんにも、念願だった世界のOTAKUな友達がどんどん増えてきた。Aさんおめでとう!
そんなAさんと2015年春、向かったのが、4月25日、26日の2日間、幕張メッセを舞台に開催された「ニコニコ超会議2015」である。
筆者にとっても、タイミングが合わず毎年泣く泣く行けなかったビッグイベントへの念願の初参加となった。
本年度のニコニコ超会議2015は、両日合わせて約15万人の来場者が訪れ、イベントの模様は日本最大級の動画サービス「niconico」でも配信され、約790万人のユーザーが視聴したという。すごい!
会場を歩いているとなんとも不思議な気分になってきた。そこにいる来場者のほとんどは日本人なのだが、まるで海外のOTAKUイベントに参加しているように感じてくるのだ。
その理由は、ニコニコ超会議が、ひとことで言えば日本というキーワードならなんでもありのイベントだからだろう。
ニコニコ超会議は日本を代表するOTAKUイベントのひとつなのだが、アニソン歌手やアイドルのステージからお化け屋敷、プロレスや大相撲、ボーカロイドのDJからロボットの展示、同人誌即売会まで、ありとあらゆる日本文化の現在が体感できるイベントでもある。
ボカロPと呼ばれるボーカロイドの人気楽曲作者によるDJライブが盛り上がるステージ隣りの別ステージでは、日本を代表する演歌歌手の小林幸子が熱唱して観客を盛り上げている光景などは、多数ある日本の音楽フェスでもまず観ない光景だろう。
いっぽう海外の大きなOTAKUイベントもまた、その都市で開催される最大級の親日イベントであり、参加者が日本をポップカルチャーから伝統文化まで体験できる場だ。だから、そこにいると日本にいるとき以上に、日本という存在自体を意識するようになる。
そしてそこでは、日本人なら日本という国の多様性を改めて実感するだろう。その多様性こそが日本という国が持っている大きな魅力なのだが、日本人自身にはあまりにも身近すぎて、見えていないことが多い。かくいう私も、海外のOTAKUイベントを周り始めるまではそうだった。
でも、なんということはない。日本で開催される、ニコニコ超会議では、日本の多様性を誰しもが、楽しみながら感じることができるのだ。だから、ニコニコ超会議の会場を歩いていると、海外のOTAKUイベント会場を歩いているような気持ちになってきたのだ。
日本にいるのに、海外で無数に開催されているOTAKUイベントの完成形を見ているような気分だった。こんなイベントに参加者が熱くならないわけがない。
ふと気がつけば、足に疲労がどっぷりたまっていた。この心地よいほどの疲労感もまた、海外のOTAKUイベントを終日歩き回っているときと同じだ。
ニコニコ超会議では、これまで私が数々の場をいっしょにしてきたアイドルやアニソンシンガーらのアーティストたちとも再会した。彼らもまた、いつもの自分たちの現場と違う雰囲気を最大限に楽しめたようだ。初出演のアーティストたちには、アウェーな場所に対する不安感もあったようだが、始まってしまえばそれが杞憂だったことにみなすぐ気づく。この感覚もまた海外のOTAKUイベントとまったく同じだ。私も海外のOTAKUイベントのステージや講演に立つとき、不安感はまったくない。
海外のOTAKUイベントでは、そこに出演するアーティスト同士の、ジャンルを超えた絆が多数生まれてきた。それは私自身も自分のこととして実感してきたことだ。ニコニコ超会議では、出演者、来場者それぞれのなかで多数のこうした化学反応もまた多数起こっていくだろう。
ニコニコ超会議は、まさに日本のいまを体感できるイベントだ。海外のみなさんにも、ぜひもっと遊びにきてほしいと強く願う。
筆者:櫻井孝昌
コンテンツメディアプロデューサー、作家、デジタルハリウッド大学・大学院特任教授、国際オタクイベント協会 (International Otaku Expo Association、IOEA)事務局長。世界27カ国のべ140都市以上で文化外交活動を実施中。 外務省の各種有有識者会議委員等も歴任。2009年度外務省が委嘱した「カワイイ大使」のプロデューサーもつとめる。 アニメやファッション、音楽等Japan Pop Cultureを用いた文化外交のパイオニア的存在。世界各国の日本イベントに ゲストとして招かれることも多い。『日本が好きすぎる中国人女子』『世界カワイイ革命』『アニメ文化外交』ほか 著書多数。新聞、Webマガジン等での各種連載、ラジオパーソナリティ、テレビコメンテーターも。
ツイッターでも海外情報発信中
http://twitter.com/sakuraitakamasa/
参加メモ
※(注意)ニコニコ超会議2015の際のデータです。ニコニコ超会議2016の参加については公式ホームページにてご確認下さい
幕張メッセへの行き方
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・幕張メッセWebsite
http://www.m-messe.co.jp/
・ACCESS
http://www.m-messe.co.jp/access/index.html - <電車でご来場の場合>
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●JR京葉線 - 海浜幕張駅(東京駅から約30分、蘇我駅から約12分)から徒歩約5分。
●JR総武線・京成線 - 幕張本郷駅(秋葉原駅から約40分)から「幕張メッセ中央」行きバスで、約17分 - <バスでご来場の場合>
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高速バスで成田空港より約40分。
京成バスURL:http://www.keiseibus.co.jp/
参加するには
- ●一般参加
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参加にはチケットが必要です。
一般入場券(当日券) 2000円
前売り入場券(1日券) 1500円 、 前売り入場券(2日通し券) 2500円
(前売り券は公式サイトもしくは各種チケット販売店にて購入。詳しくは公式サイトでご確認下さい) - ※通常の入場券での入場の他、2015年には「ニコニコ超ツアー」「ニコニコ超会議号ツアー」が企画されました。
- ●コスプレについて
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ニコニコ超会議2015にはコスプレで参加することができました。
ニコニコ超会議2015のイベント内でコスプレ参加する際は、「コスプレ登録(500円)」を行い、『コスプレ登録証』を発行してもらいます。
更衣室を利用する際はコスプレ登録証の掲示が必要になります。
※コスプレクローク利用時間 4/25(土)8:00~19:00 4/26(日)8:00~18:00 - ●ニコニコ超会議2015の注意事項「超お約束」を読む
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http://www.chokaigi.jp/2015/notice/
ニコニコ超会議2015に参加するにあたっての諸注意が超詳細に記載されています。
翌年以降も参加を検討される方は参考にされて下さい。